海外のベストセラー作家が書いた話題の自己啓発書や著名人がお勧めする本などに多く書かれる「感謝を習慣にしましょう」とかの感謝という単語に違和感を感じることがあります。
そう、もともと日本人にとっての感謝という文字や言葉は軽はずみに使われるものではありません。
自己啓発書の感謝という文字にピンとこない
本を読んでいて気安く使われる感謝という言葉に、いやいやちょっと待ってくれよと思うことはないでしょうか?
とはいえ、私たち一般の社会人に感謝の実態や本来の持つ意味を深堀りしている時間はありません。
日本人が感謝の気持ちを表すのは、モノや事柄より感謝する相手を重んじることが多いのではないでしょうか。
感謝は私たちにとって慎ましい意味を持ち、毎日なにかに当てはめて実践するものではないと言えば、うなずいていただける方も少なくないのではと思います。
そして、自己啓発書にかかれた他のあんなコトやこんなコトは理解できるのに、感謝を強調されることには違和感を感じてピンと来なかったりもします。
日本人は頻繁に感謝をすることに慣れてもいないし、感謝は特別なものだという思いは海外の方より強い傾向がありそうです。
当然文化の違いから、唐突な感謝は照れくささもあることでしょう。
日本語に訳された感謝は「ホッと」に置き換える
これまで感謝に縁遠かった人が、急に感謝を習慣にしようとか言い出したら他人から見ても不自然で、感謝はそれほど安くない言葉だとも受け取れます。
ならば、書籍の中に書かれてきる感謝という単語を私たちはどう捉えれば腑に落ちるでしょうか。
甚だ唐突な提案ではありますが、日本語向けに感謝と訳された単語はさらに「ホッと」に変換して読み解いてはどうでしょう。
「感謝する」は「ホッとする」へ。
「今日一日あった出来事で感謝できることを思い返す」は、かしこまり過ぎてても、「今日一日のうちでホッと気持ちが安らげることを思い出す」なら優しく簡単に習慣づけができるでしょう。
もちろん、自己啓発書の類で成果を得たいなら言葉通りに実践したいところですが、そもそも感謝を習慣づけることに難しさを感じるなら、そのハードルは意識して下げざるを得ません。
難しいことは一旦やめてホッとすることから始めましょう。
海外の出版物で書かれる感謝に当てはまる日本語がない
日本語の意味する感謝は自分の感情をフル動員して相手に謝意を伝えるイメージとも言えるでしょう。
それでは自分の気持ちを豊かにする前に疲れてしまうのと、感謝への違和感が常に付きまとい効果がありません。
私たちが何気に感じていた違和感は、海外の出版物で書かれる感謝(Gratitude)に適正に当てはまる日本語がないと受け止めれば多少腑に落ちはしないでしょうか。
「ホッと」は感謝の前段階、ホッとは感謝の練習になり、ホッと出来れは感謝へと近づける。
なかば暫定的な対処ではありますが、延々と疑念をもち煮え切らない気分で毎日感謝を実践するよりは効果的でしょう。
感謝に代わる「ホッと」の効果
ホッとした、または気持ちが温かくなった(HOTな意味でもホッとした)イコール感謝の気持ちで溢れた。
このように感謝の気持ちを「気持ちがホッとできる」と解釈できれば、そこで得られる気持ちは本来の感謝の意味に少なからず通じるものがあるでしょう。
感謝をホッとに置き換えて、日頃感謝を心がけている異国の人を思い浮かべれば、「なんだホッとしてるだけで感謝してねえじゃん」とある意味こちらとしても親近感が芽生え安心できることでしょう。
そうと気が付いたらさっそく今日から、「いやー、ホッとした〜ぁ!」と口にして呟いてみましょう。
このほうが自然だし、なおかつ面白い。
これで本に書かれていた感謝の意味が自分なりに納得いく形で理解でき、大いに安堵できるし、それこそ感謝の気持ちで満たされることでしょう。
おすすめ記事


