回らない寿司屋で「迷わない、焦らない、尻込みしない」

すしネタの「のどぐろ」

回らないお寿司屋さんは庶民の憧れ。しかし、いつまでも憧れだけで済ませてはならない。老若男女問わず、新しいことへの挑戦はきっと新たな自分をもたらしてくれることでしょう。

憧れのままでは暖簾さえまともにくぐれない

回らないお寿司屋さんと言えば、財布の中身と十分な相談が必要になることもあり敷居が高く感じてしまいます。そして、大人の立場としては、子供の前ではそういう所だとの常識を教え込んでおくことが健全な家計へと繋がることでしょう。

しかし、そんな大事な心構えが継続されるうち、いつしか回らない寿司屋とは疎遠な関係となり、縁が遠ざかってしまうものです。こうした末期症状を迎えないためにも、自分で好機と思えるタイミングを見計らい寿司を食べに行くのが良いと思われます。

思いつきだけじゃ行きにくいのが寿司屋

すでに本格的な寿司屋とは縁遠くなってしまっている人にとっては、久しぶりに行く回らない寿司屋は実にハードルが高く感じるのではないでしょうか。

いつしか気軽に入れる寿司屋は回転寿司になってしまって、次に余裕があったら回らないほうへ行ってみようと思いつつも、次の機会も行くのはやっぱり入りやすい回転寿司。

悪循環というのは気づかずに始まることが多いようです。寿司の話に限らず、そのような兆しが感じられたなら早めの手当てがよろしいでしょう。

気になる店選びはどうするか

雑誌を見るなりするほかには、駅前などわりと人通りの多いところにある店などは極端に高いところは少ないのではないでしょうか。それと私が思うに、古すぎない開業してから数年の店を選んだほうが品の良い常連客に威圧されず(そんな感じを受けず)安心できると思われます。

いざ入店後にも気後れしない心構え

今回、私が行ってきた店は商業ビルの2階にある玄関も内装もわりと新し目の回らないお寿司屋さん。

まず、白木が目立つ店内というのが回転ずしのそれとは雰囲気が異なるので、このへんは慣れない空間に臆するよりもちょっぴり高級な店に入れた現実を大いに喜ぶべきでしょう。

魚の漢字くらいは覚えようよ

あまり高級すぎる店より、やはりメニューの置いてある寿司屋のほうか安心できます。しかし、メニューがあったからと言って油断はできません。普段目にしない魚の名前の漢字が並んでいたら焦るかもしれません。

私の場合も御品書きを見つけてホッとしたものの、魚の名前が読めなければ注文は難しいです。幸い、鰯と鯖はしょっちゅう缶詰でお世話になっていて迷いません。そもそも高級感のある店では、そんなに数多く頼む人はいないので数種類読めれば大丈夫でしょう。

お酒も美味しかったので記憶に残っているところで次のものを握ってもらいました。

  • 金華鯖、うに、中トロ(塩釜産)
  • のど黒(長崎産)
  • 帆立(北海道産)
  • 芽ねぎ、アオリイカ、車海老(気分良すぎて産地覚えてない)

ほかにも食べたのですが、いちいちメモをとってたら味に集中できないのでこんなもんでしょうね。

肝心の写真が撮れる雰囲気ではない

寿司屋のカウンターに座ってスマホでにぎり寿司の写真を撮るというのは、わりとイケてない行為であります。けれども、私のサイト運営のテーマの一つとして「食で満ち足りる」というのがあって、美味しいものに出くわしたなら、そこは是非写真として納めておきたいものです。

のど黒の寿司

ここは割り切るしかありません。何といっても回らない寿司屋は庶民の憧れでありますから、ここは迷わず重要ネタだけを写真に撮ることにします。

味わうことだけに徹してみたい

美味しいものを食べると気持ちが満たされ同時に満腹になります。しかし、寿司屋に限らずせっかく普段入らないような店に行ったなら、他でも得られる満腹感のことは意識せず味わうことのみに徹してみたいものです。

気が付けば醤油を使っていなかった

実は私、ここの寿司屋で会計を済ますまで、醬油皿に一滴もしょうゆを注ぎませんでした。にぎり寿司に塩(なんとヒマラヤ岩塩)がふられていたり、アナゴはタレで食べたりで素材の味を生かした味付けがすでになされているものばかりで醤油の出番がありません。寿司屋で醤油を使わなかった生まれて初めての体験でした。

肝心の引き際こそ迷ってはいけない

回らない寿司屋の楽しみ方も人それぞれですが、満腹感よりもネタの産地を思いながら味を堪能することがメインと考えるべきですね。満腹感は別に寿司屋じゃなくても食べ放題の焼き肉店などで楽しむことができますから、そちらが良いことでしょう。

そうは言っても、食べ方はガリを適度に口に運ぶなど工夫したつもりが、酒の量の調整が上手く行きません。

最初に浦霞(宮城県の酒です)を一合頼んだのですが、家にいるときと同じ調子で飲んでしまったものだから、寿司を食べるペースにうまく合わせることが出来ずに追加で一合頼んでしまい、その分多く寿司を握ってもらう結果となってしまったのです。

美味しい酒なので少量で済ませることができたはずですが、この辺が慣れていない初心者ですね。

当たり前かもしれませんが、旅先の店で酒を飲む場合、事前にその土地の酒を調べておくといいと思います。ふだんから、酒に詳しいという人は別ですが、私みたいに知識がない人は注文前に迷ってしまって店の雰囲気を味わうどころではなくなってしまう恐れがあります。

慣れない場では気取らない

普段から、お茶を「あがり」と呼ぶ必要はないし、お会計を「おあいそ」とも言わなくても通るだろうとは思っていましたが、その通りで今回いった店では、いわばお寿司屋用語とでも言えそうな言葉は一つも口にすることなく済みました。

むしろ、そこに気を使うほどの店には行っては行けないことでしょう。たぶん楽しくありません。

すしは大人が楽しめる食事

今回の食わず嫌いならぬ「入店せず嫌い」を乗り越えた話ですが、満腹感ではなく味で満たされる心地よさというのは、食後に清涼感みたいなものを感じます。

それから、寿司や酒と一緒に置かれる食器や徳利なども回転寿司とは違った、ちょっと良いものが使われてます。新鮮な味のほかにも店内のくつろげる空間を堪能し、そこで過ごす時間をも楽しめればそれは最高のひと時だと言えることでしょう。