いつものとおりネットで米を探していたら、Amazonブランドの米に「会津産コシヒカリ」で無洗米があるのを見つけたので購入してみることにしました。
ネット販売用のお米はどれも簡素なデザインの袋に入って売られているのが特徴のようですが、この会津産コシヒカリの無洗米も同じ特徴のパッケージです。
会津で穫れたコシヒカリのブランド価値
袋のデザインは単純ですが、色に用いられているネイビーカラーが米用の袋としてはインパクトがあります。
そして決め手は会津産コシヒカリの文字。
コシヒカリと言えば魚沼産が有名ですが、福島県の会津地方はちょうど新潟県魚沼市の隣に位置する場所です。
どちらも共通して冬は雪深いイメージですが、会津の方がより内陸というか海から離れた場所にあります。
そんなことから、地理的な条件が魚沼と似通った場所である会津で作られたコシヒカリもそれなりに美味しいのではと思ってしまったのが一番の購入の動機であると言って良いでしょう。
らしさを感じない無洗米コシヒカリ
コシヒカリを自分で買うのは久しぶりのことで、5kgという一定期間継続して食べる量の米としてコシヒカリを買うのは初めてかもしれません。
そこで早速炊飯して食べてみることにします。
炊きあがった会津産コシヒカリは、水っぽく柔らかい感じに仕上がってしまい他のブランドの米と見分けが付かない感じです。
艶はありますがコシヒカリの無骨でしっかりした存在感みたいなのは感じません。味の方はどうなのでしょう。
以前にもサイトのどこかで書いているかもしれませんが、自宅用の米は地元産の並な銘柄を多く食べ続けてきた習慣のせいで、たまに外食などでコシヒカリのご飯を食べるとすぐに分かります。
あまりに食べる機会が少ないから判別可能だということになります。
一口食べてみると、やはり見た目同様コシヒカリらしいしっかりした食感のようなものが感じられず何か違うような。
味は特に癖がないのと妙なほのどクリア感は無洗米の共通ポイントなのかと思わされます。
そして、コシヒカリらしからぬこの柔らかすぎる食感について少し気になるのも、このコシヒカリは無洗米だということです。
炊飯器のエコ炊飯機能で口当たりの改善を試す
今回食べたご飯の柔らかく水っぽい食べ心地にはコシヒカリらしさが感じられません。
無洗米に見合った炊き方に問題があるなら普通の米と同じ炊き方にしたらどうなのか試してみることにします。
そこで、柔らかすぎるなら水の量を少なくしてみてはどうかと試してみることになりました。
使っている炊飯器には、ちょうど少ない水で炊くことができる「エコ炊飯」という機能があるのでこれを試してみます。
そのエコ炊飯で炊きあがったご飯が画像のものです。
水を極端に減らしたせいか、画像では分かりづらいですが輪郭がクッキリした感じに炊きあがりました。
今度はご飯の粒同士がしっかりまとまり過ぎて、茶碗の上で平らにならそうとしても崩れづらいです。
これはこれで、また何か違うような気がしますが自分でこんなふうに米を炊いたことがないので一種のおもしろ体験ではあります。
箸でつまんだ様子も、「コシ」ではなくご飯全体に「ハリ」を感じます。
そして口の中に運んでみると、完全なコシヒカリとは行かないまでも理想の口当たりには近づけたようです。
この会津産コシヒカリの無洗米は5kgでの購入なので食べ続ければ1ヶ月ももたずになくなりますが、コシヒカリはそのブランドなりの食べ心地を味わいたいという課題は残ることになりそうです。
無洗米ゆえに感じる固有のものかもしれませんが、この先も少しの工夫を繰り返してみたいと思います。
それから、今回購入した米は全体的に粒に白い線が目立ちました。
昨年の猛暑が影響して産地によらず米自体の質が落ちていることも考えられますが、味そのものに差し支えるほどの悪い品質でなく思えるところが評価を難しくしていると言えそうです。
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