機会がある人は何度もお世話になるけど使わない人にとっては、とことん無縁な存在なのがビジネスホテル。
そんなビジホに関する役にたちそうにない無駄知識も人によってはありがたい情報である場合があることでしょう。
今回のガウンのたたみ方などはレアでありながら特定の事情に直面した方(及び暇な方)にはきっと役立つことでしょう。
ビジネスホテルのガウンはどのように畳まれているのか
ホテルの宿泊料金と客室に用意されている寝間着の生地の厚さは比例するのではないだろうか?ありそうな話ですが、実際にはあまり影響がないようで大手ビジネスホテルの宿泊料金は都市の人口と主要駅からの距離に関係しているように感じます。
そして殆んどのビジネスホテルに共通して言えるのが、寝間着に用意されたガウンはベットの上にそっと置かれていて、ぴっしりと折り目がついています。この「たたみジワ」とも言える強固な折り目に沿えば一度着たガウンを元通りに畳めそうな気がしますが、ものには順序があるというのがこの場合も当てはまるようです。
今回は、そんなビジホのガウンにまつわる物の順序を記録写真で解明したいと思います。
記録方法はいたって簡単で、ベットの上にガウンを広げながら工程を写真に撮り逆順で掲載していきます。
お気に入りSホテルの場合
ここのホテルは布団カバーが白で、ガウンがベージュなので写真が分かりづらいです。
1、正面の合わせの右側を下にして重ねる
2、両袖を内側に折る
このとき左右の袖口は重ならず、ちょうど両端が中央で付くくらいになります。
3、腰下部分を内側に折る
調度、丈の3分の1を折り返す形で、裾が袖の下に付くくらいです。
4、右側3分の1を内側に折り込む
5、左側を同様にたたむ
6、縦に二つ折りにする
7、完成
仕上がりを見ると襟が少し見えますが、これが寝間着だとわかりやすいようにしてあるためか、たまたまなのかはこのホテルに泊まり続けてれば分かります。
布団の白に溶け込んでて見えづらいので矢印と番号を入れてみました。こうして写真を撮ってみると簡単なものですね。
大手Tホテルの場合
東横インのガウンはフロント階のエレベーター付近から必要な人がセルフで部屋へ持っていくシステムです。
人によってはこの色を見て、あーこれねってほどおなじみですね。ここのは広げていくとうつ伏せ向きの状態になります。
1、左袖を背中側に折る
2、右袖を同様に折り、左袖の上に重ねる
3、丈の半分より少し下から二つ折りにする
4、左側を先に折る
5、右も同様にたたむ
6、襟側を起こす形で折り返す
最後は、襟のほうをもって裾側へ二つに畳むと正面向きに仕上がります。ボタンは一番上と一番下が留めてある状態?(すみませんボタンの状態は記憶に自信がないです)。
こうしてみると、ここの布団はお洒落ですね。布団もそうですが部屋のデザインが見慣れていてチェックインすると家に帰ったような気持ちになるビジネスホテルです。
あのAホテルでは
こちらのガウンも認知度が高いデザインかと思います。
1、合わせの右を先に内側にたたむ
2、続いて左側を上に重なる
こうして全体を見ると、「APA_HOTEL」の文字が入るラインの間に無地のラインが1本入っていて、文字が上向き逆さ向きが交互に並ぶ配置です。
ラインは正面から見ると右上から左下に斜め45度に下がるザインです。
3、左袖をたたむ
4、続いて右袖
この写真で見ると左脇部分が少々内側に入っていて、右の袖はわずかに外側で折ってあります。
5、全体を二つに折る
丈全体の半分よりやや下側が折り目になるよう裾を襟側へたたみます。重ねた裾から襟と袖が少し見えるようにします。
6、左側を先にたたむ
ここでも左右に若干幅の違いがあって、今度は先に折る左側の幅を狭くしてあります。
7、続いて右側
8、襟側を上に重ねてたたむ
これで仕上がりです。
背中側は正面とは逆に左から右斜め下に紺色のラインが流れるデザインです。
Aホテルのガウンは紐やボタンで閉じるタイプではなく帯が付きます。場所によっては大浴場が付いてたりするので呼び方は浴衣でよいでしょう。
同じホテルでも場所によっては?
当記事では、3か所のホテルを例にたたみ方をチェックしてみましたが、特に決まりがなければガウンのクリーニングが外注かどうかで同じ系列のホテルでも場所によってはたたみ方が異なることでしょう。
大手ならガウンのたたみ方も拘りがあるというのも想像できますがどうなのでしょう。
果たしてガウンをたたみ直さなければならない場面とは
ビジネスホテルの寝間着(寝巻)のたたみ方など普通は気にならないものですが、もしかしたら気になる人がいるかもしれません。いったん着込んだガウンをたたみ直さなければならない事態って第三者の立場では結構な面白ネタでしょうね。
必要があるとすれば、いったんベットに入った事実を第三者に対して偽装しなければならない事態なのですが、偽装しなければならない相手がいるとすれば出張の同行者とか、面会者(ビジホはロビー面会が基本ですが)などですが、いずれも相当な後ろめたさが伴わない限り偽装の必要はないとも言えます。
男としては羨ましい事実によりガウンをたたみ直さなければならないことがあるとすれば、そんな事態に遭遇してみたいものだとも思ってしまいます。