冬の新潟で食べたいご馳走を探し歩く【のど黒・寒ブリ】

のど黒の刺身

冬の新潟市へ出かけたときに食べてきた「のど黒の刺身」と「寒ブリ」についてです。

場所は新潟駅周辺、一番の目的は佐渡沖産の寒ブリでしたが、実はこれにありつけたのは3件目でやっとのことでした。

今回に記事は、この居酒屋3件梯子の報告です。

寒ブリを探しに街を歩く

昔は、新潟市内で食べ歩きと言えば古町あたりが良かったようですが、今ではJR新潟駅の周辺でも居酒屋などが沢山あります。

当日は新幹線で昼過ぎに新潟に着いてから、寒ブリが食べれそうな居酒屋を下見してまわりました。

昼から営業している店も何件か有りましたが、メニューがあまり魅力的でなかったので夕方出直すことにします。

新潟駅の万代口と呼ばれる北口をメインに歩きました。

1件目は空振りでお通しだけ

最初に目を付けたのが、北口のバス乗り場のところから信号を渡って裏通りへ入ったあたりの居酒屋です。

ここの表に出ていたメニュー案内に「寒ブリ」と出ていたので開店時間に合わせて入店してみることにしました。

駅前の宿にチェックインを済ませ、夕方になったところで店を訪ねます。

カウンターに座り新潟の酒「越の影虎」を飲みながら注文した寒ブリを待つことにしました。

越の景虎

参考画像は2件目で飲んだ越の景虎

お通しを摘みながら飲む越の影虎は非常に美味しいお酒ですが、寒ブリがなかなか登場しません。

しばらくしてから、アルバイトと思われる女の子が申し訳なさそうに席に来て「すみません、本日寒ブリがありませんでした」とのこと…。

外に寒ブリと書かれていて、席に置いてあるメニューにも載っているのにその寒ブリが食べれないとはとんでもない話です。

その事実が分かったら、とりあえずお酒の会計だけを済ませ別の店に移動することにしました。

2件目でのど黒を食べる

メニューに寒ブリがあったのに食べれないというのは、出鼻をくじかれた気分ですが気を取り直して次の店に行きます。

2件目に選んだ店は、3年ほど前に新潟に来たときに入った店でした。

玄関を入るときに「寒ブリある?」と聞いたところ無いとのことでしたが、試しに「のど黒は?」と聞いてみたところのど黒はあるとのことです。

というわけで、寒ブリの前に「のど黒の刺身」を頂くことにしました。

のど黒の刺身

お頭つき「のど黒の刺身」

ここでも酒を飲みながらしばらく待つと、出てきたのど黒は尾頭つきというやつです。

魚をまるごと刺身に盛ったやつが出て来てきました。

のど黒の頭

のど黒の頭の部分です。

これで3500円ですが、のど黒は飲食店で出されるとき時価で表記されることが多く、この店でも通常のメニューの他に別に添えられた紙に値段が記載されていました。

大きさが、大・中・小あって写真のものは中になります。

ピンク色の身

この魚はよく見ると身が薄いピンクをしています。食感はマグロやカツオなどと違ってとろけるような柔らかさはなく少々弾力があります。

のど黒を醤油に漬ける

この魚は刺身でしか食べたことがありませんが味にこれと言った特徴は感じません。

高級魚と呼ばれるため、こうした魚を口にしたときに「のど黒だね」と見分けられる魚通になってみたいものです。

このとき、ノドグロがご馳走になれた店は「越後番屋酒場」というお店ここ一軒で新潟県と書かれた小さな入口が目印です。

来店時にノドグロが入荷しているかは当日確認しないと分からないようで、提供される価格も時価なのでその辺を承知の上で注文しなければなりません。

ちなみに、ここ一軒で〇〇県と入口に書かれた店は福島県を除いた東北各県にあると聞いたことがあります。

ちなみに山形県(山形市)と宮城県(仙台市)は私も行ったことがあって、どちらも入口の戸は小さく屈んで入らなければならない面白い作りです。

ネットで青森県を調べてみたら玄関は普通の大きさのようで店舗によるようです。

3件目で寒ブリにありつく

新潟でのど黒を食べれただけで結構満たされましたが、目的の寒ブリは是非達成しておきたいところです。

店の表に出ているメニュー書きに寒ブリと書かれている店は、何件か見かけますが出来れば落ち着いた雰囲気で食べたいところ。

今度は新潟駅万代口の西方向というのでしょうか駅から出て右手へ少し進んだところで佐渡料理の店があったのでそちらに入ってみることにしました。

その後2022年4月に新潟を音連れたところ佐渡料理の店は見当たらなくなってました。新コロの影響でしょうか・・。

例によって「寒ブリある?」と聞いてみると、「あります」との返事です。
ここでようやく佐渡沖産の寒ブリが食べれることになりました。

佐渡沖産の寒ブリ

寒ブリの刺身

今度は、待たされることもなくお目当ての寒ブリが目の前に運ばれてきます。

寒ブリに醤油

こちらも無難に醤油とワサビで食べることにしました。

あまり脂がのってないような気がしないでもありませんが、深く考えないようにします。

脱祭そば

この店では、寒ブリのほかに「脱祭そば」という蕎麦を食べてきました。

この脱祭(だっさい)そばは、ただのメニュー名で特に佐渡の名物ってわけでもなさそうです。調べてもお店の情報以外に見あたりません。たぶん「へぎぞば」と同じかなと思って食べてきました。

佐渡料理店の日本酒

ここで飲んできたお酒も佐渡のお酒ですが、いかんせん3件目でしたので気分良くなってしまいお酒の名前をチェックし忘れてます。

まずは目的の刺身にありつけたのでその辺は次回の課題にしておきます。

以上、冬の新潟で寒ブリを探し歩いたらのど黒まで食べてしまったという贅沢な話でした。

新潟の代表的な食べ物としては「たれカツ」などもありますが、上品な刺身料理を探し歩くというのも、冬の新潟の楽しみ方と言えることでしょう。

今回の食べ歩きは、目的の寒ブリにありつくまで居酒屋3件を梯子することになりましたが結果的にはとても贅沢な時間を過ごすことになりました。

旅行に限らず、出張などで冬の新潟を訪れた際にはこんな楽しみ方もいかがでしょうか。