当サイトの第二のテーマは【食】です。
食事の時間が来て楽しくない人は少ないと思います。
食べるという行為は単純ですが「世に言われる美味しい物」を食べると幸福感が増すのです。
私たち大人は所有と喪失を繰り返してきた中で大事なモノは形(物)として存在するものではなく、人との出会いや、他人を思いやる気持ちなど、欲しがって得られるものではないことに気付くことがあります。
こと食事に当てはめるならば、求めるべきは食にまつわるエピソードや施される空間、そして味とともに得られる幸福感などでしょう。
私たち大人は、食べることが質素に習慣化しているせいで価値のある食を追い求める機会というものに興味を失いがちです。
食事は、場所によっては食べ物だけじゃなくて雰囲気も味わえます。
特にプライベートな時間では食事をするための空間を大事にしたくなります。
たまには、そのためだけに本気で歩き回ることがあっても良いと思います。必ず必要な場面ということでもないので、そうした楽しみ方とはつい疎遠になってしまうことが多いかも知れません。
胃袋だけじゃない気持ちの満腹をめざしましょう。
気が付けば飽食の時代に「グルメ」という言葉は安すぎでした。
若くてプライドが高ければ、その辺にゴロゴロ転がってるグルメ志向などというものに見向きしたがることもなく、興味があった人でも飽きてしまっているかもしれません。
もし、そのことに気づいたなら今一度本気になって自分なりに価値のある食を追ってみてはどうでしょう。
難しく考えず、口コミの店や流行りのメニューを扱っている店に出向くなり、あるいは、ウェブや雑誌の特集などを読み漁ってみるだけでも良いでしょう。
ありきたりの食にも興味を持ち、場の雰囲気や食感などその全てに満ち足りることがでれば、それが大人を満足させてくれる要素の一つになるのではないでしょうか。
ちょっと良い店で食事をすると、品の良い皿やグラスを用いて料理を味わうことになります。
大人の男としては、そんな上品な器たちを食事と一緒に楽しむ余裕を持ちたいもの。
自分で買い揃えたりするのは、なかなか大変ですので食事を味わう際にデザインや質感を感じ取る程度で良いかと思います。
どんなものが一般的に高級なのか、または自分が気に入って使えそうなものかなど少しばかり興味を向けてみましょう。
ちょっと知識のある人だったら、見た目でグラスの製法や陶器の特徴などが頭に思い浮かぶと思います。
別にマニアックな見方ではなくても、器の質感で普段は味わえない趣に気持ちを寄せてみても楽しいかもしれません。
本気になる必要はありませんが、食とともに提供される上品な器たちを堪能できる感性を持ちたいものです。
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