今あるモノを磨けば必ず光りだす

磨かれた器

大人ならば今まで社会で積み重ねた経験の中に自分の実となる大事なモノを得てきているはずです。

ときには自分の得た経験を顧み技術や資産を掘り起こしてみてはどうでしょう。

ほんの小さなモノやスキルでも磨き続ければ輝きだす可能性があります。

大人として大事なものを手に入れていない

変化のない毎日を送る中で「自分はまだ人生において大事な何かを手に入れてない」と思い悩むことはないでしょうか。

そんなとき、自分は完成された大人であることに気づくことにしましょう。

求め続けて来ている事実

大人は常に、満足を追い求めるものなのです。

どれほど美味いご馳走を食らい、高級車を走らせようが、その数日後にはもっと上を求めたいものです。

経験上得てきたものの中に、もっと上級なモノが良い、或いはもっと頼もしい手段があると手中に得たまま放置しているものがきっとあるはずです。

これと似ていてよく言われる「釣った魚に餌をやらない」は大人の(悪い)本性と言えるでしょう。

大人であることの自覚

自分の欲しい物や理想を追い続けるのは良いことですが、その弊害として良かれと判断し触手を伸ばしてきた結果、既に得て成果に近づきつつある質の良い経験値を忘れ去ってしまうものです。

ことが果てのない欲求によるだけに、もう充分探し回ったとは自覚することが難しく勿論他人からもこの先評価されることがないでしょう。

大人なら自分の願望には忠実に生きているはずです。

挑戦の繰り返しだけでなく、このことに気づく必要があります。

私たちは思う理想に対して充分忠実に生きてきたのです。

自身が追い求めた理想なので、他に誰も評価しかねますが到達できていないだけで客観的には充分得るものはあったはずではないでしょうか。

長いあいだ求め続けてきた結果、そのことにおいては自分はもう完成された大人なんだと気づけたら、この先もっと理想を追求したくても一度自分が得てきたものを見つめ直し一息入れることにしましょう。

求めることから磨きへの方向転換

追い求めてきたものが手に入らなくて疲れてしまった。満足できるライフスタイルがなかなか見つからなくてどうして良いか分からなくなってしまった。そんなことを感じたら自分の持っている小さな宝を磨き始めるチャンスではないでしょうか。

経験ある大人なら今まで何も得てこなかったことはないはずです。

磨くものの対象は、自分の資格や技術を向上させたり、趣味で集めたコレクションや得意なスポーツに磨きをかけるなど人によって様々なものが思い当ることでしょう。

大切なものはすでに手中にあるかもしれない

「大事な何かを手に入れていない」という焦りは、大人が向上心として持つべき意思とも言えます。

何事も低みには留まりたくないものですが、駆け上がるだけが良いことではなく立ち止まって冷静になれる今の場所がベストということもありえるでしょう。

大人として、自分の理想を長い間探し続けて来たのですから少なくとも自分の進みたい方向、楽しみたい時間などは特定できているはずです。

追い求めてきた大事な何かは原石としてすでに手中にあり磨かれるのを待っているのかも知れません。

そんなことを意識しながら積み上げたきたモノやスキルを見直し磨いてみましょう。

まだ理想が欲しくなるなら

立ち止まり周囲を冷静に確認しても「私にはまだ探し出せていない何かがある」又は「目標は既にすぐそこに見えていてあと少しで手が届くところだ」というのならそうすべきです。

絶えない欲求は「まだまだ若さが残っている証拠」として受け入れましょう。

楽なことではありませんが、結果ではなく挑戦し続ける姿勢が大事と宣言し続けられることも、それもまた当然に素敵なことでしょう。