以前に何度か泊まったことがあるビジネスホテルに、エグゼクティブシングルという部屋があり気になっていたので予約をしてみました。
エグゼクティブというのですから、それなりに高級志向な部屋なのだろうと期待していますが、たかが一人用の部屋ですしテーブルとか椅子の形が違う程度ということも考えられます。
スタンダードではない部屋
何か贅沢をしたいと思った時に、形には残らないサービスへお金を払うことは大人として重要な選択です。
ただし、自分を満たすためにサービスの質を見極め判断することには難しいものでもあります。
普段なら気にならない部屋の種類
仕事でビジホに宿泊するときは、宿にチェックインした後も頭の中が仕事モードだったり、移動の疲れから開放されたい気持ちがあって、とりあえず普通に休めれば安心できることでしょう。
この場合は、選ぶ部屋はスタンダードなプランで十分ですね。
プライベートで同じようなホテルへ宿泊しようと考えたときも、そもそもビジネスホテルな訳ですから部屋のグレードなんかはそれほど気にしなくても良いことでしょう。
選んでみようかと思うとき
自分の自由な時間にふらりと出かけたいと考えた場合、ホテルへの予約は直前になることが多いのですが、そんな時ちょっと良い部屋が前日でも予約可能なことがあるようです。
例えば、日曜日の夜など予約数が少ない日のことになりますが、私のように平日の休みが多い職に就いている人などは、そんなタイミングにあうことが多く当然予約が可能です。
気が向くたびに予約画面をのぞくと、そこには「エグゼクティブ」の文字があってどんなものかと興味がそそられることになるのですが、気になることが続けばそこは男としては何とかしたいところです。
実際に予約をしてみる
今回も、世間一般にはお盆休みが明けた日が休日になったため、お気軽な一泊小旅行に出かけることにしました。
何件かあるお気に入りの宿の予約画面をチェックしていると、今回も「エグゼクティブシングル」というのがあります。
微妙に惑わされるこの上級プランに今回は挑戦してみることにしました。
価格的にも普通のシングルより少し割高な程度ですし極端に高いこともありません。上質な非日常を想像しながら手続きを済ませます。
チェックインは普段通り
当日は、現地へ向かう列車も連休最終日並みの混雑ですが気になるほどではありません。
エレガントであろうひと時を少しでも長く味わうためせっせと目的のホテルへ向かうことします。
ホテルに着くと普段と変わらぬ手続きでチェックインを済ませますが、ほど慣れた事務手続きにエグゼクティブな雰囲気は微塵もありません。
いよいよ部屋へ
フロントでルームキーを受け取り、いよいよ気になる部屋へ入室することになるのですが、ここで私とホテル側との間にちょっとした錯誤が生じているこに気がつかました。
今どき禁煙が普通と思うが
エレベーターを降り指定された部屋へ進むと、さすがにエグゼクティブルームですね隣の部屋とのドアの間隔が広くとられています。
期待半分、ガッカリしない心構え半分(これ大事)でドアを開けると何か違和感を感じます。
ドアを開けた瞬間に部屋がタバコ臭いのです。
やや首をかしげてからテーブルに置いてある灰皿を発見しフロントに電話してみると、
「ここのホテルは予約画面に禁煙と記載してなければ喫煙ルームになります」とのこと。
今どきな表記ではないですし誤解を生むものと受取れますが、すぐに禁煙の部屋と交換できたので気を取り戻し本来の望む部屋へと移ります。
手違いというよりは錯誤によりもたらされたくい違いでしたが、この件で喫煙ルームという異空間も体験できてしまいました。少々臭う程度であったとはいえ、夜に寝付けないときなどは気になることでしょう。
大きなソファーがある部屋
あらためて目的の部屋へ入ると、そこには丈夫そうで品の良いソファーと丸テーブルが置いてあります。先にお邪魔した喫煙の部屋にも同じソファーが置いてありました。
高級なものかどうかは知りませんが、安っぽくはない落ち着いた雰囲気の二人掛けソファーですが、どうやらこれがエグゼクティブシングルの特徴であるようです。
実はこのホテルのツインルームの間取りを知っていますが、その片方のベットを取り払った場所へテーブルとソファーを置けばこの部屋と同じ配置になるようです。
テレビの位置などはどの部屋も同じなのでしょう。
ちなみに普通のシングルだと丸いテーブルも小さい椅子もありません。
ここではデスクチェアーも合わせて椅子は3つで、シングルなのに4人分座れることになります。
エグゼクティブな過ごし方
そんなわけで、エグゼクティブシングルの正体はツインルーム並みの広さと落ち着けるソファーでしたが、これで満足感を得るためには部屋に籠ってソファーでくつろぐ必要があります。良くも悪くもこれ以外に正解はありません。
せっかくよその街へ来たのだから、夜の街歩きをという発想も今夜に限ってはなしです。
窓からの眺めは繁華街の人の流れが少し見える程度の場所で、これは最初から期待してませんでした。
宿泊ができる部屋にソファーが欲しい場面てのが思いつきませんが、有料でVODを見たりひたすらボーっとしてたいときですかね。こうしてブログ書くのに集中したいときも良いかもしれません。
この日は、せっかくなので普段口にしないようなデザートなどをいただきながらリラックスすることにしました。外が雨だったのでちょうど良かったです。
エグゼクティブな朝
一晩過ごして感じたのが、ベッド以外で足を投げ出せる空間があるというのが、スタンダードな部屋との大きな違いですかね、きっとそれも贅沢のうちです。
こんな感じで、テーブルに朝の光が差してくると上品な気分になれます。お気に入りのコーヒーや紅茶を持ち込むと幸せになれますね。
それと、このテーブルは動かそうとすると大きさの割に重かったです。
休日の宿泊なら朝こそゆっくり過ごしたいですが、壁の厚みは広さに関係なくどの部屋も同じのようで、時間が経つと隣の人が活動し始める物音が微かに聞こえ始めますが、所詮ビジホですから気にはなりません。
それから、清掃作業はエレベーターの近くから始めるようで通路の奥側に位置するこの部屋はチェックアウト時間ぎりぎりまで居ても慌ただしさを感じることもありませんでした。
日頃と違った異空間を求めるだけなら部屋の広さは必要ないと思ったのが正直な印象ですが、エグゼクティブな部屋がどんなものなのか、こうして一度体験することでモヤモヤする気持ちを解決でき大いに腑に落ちた気分です。
たまには、このようなプラスアルファーな非日常も良いものですね。