プラグインAll in One SEO Pack削除後のdescription

ワードプレスでdescriptionの移行

WordPressのド定番プラグインである「All in One SEO Pack」は多機能で扱いやすく、慣れてしまうとこのプラグインなしではサイトの運用もままならないほどです。

All in One SEO Packを使い記述したメタ ディスクリプションはプラグイン削除後に他のプラグインなどへ移行して再利用できるものなのか試してみることにしました。

※メタ ディスクリプションのデータ移行はSQLデータベースのバックアップ、WordPressのバックアップが行えるなど専門の知識が必要になります。また、運用に関しては自己責任で操作を行うことになります。

All in One SEO Pack依存

All in One SEO PackはWordPressでサイトを運用している方なら一度は耳にしたことがあるといっても良いほど名の通ったプラグイン。

Web上でも、特に初心者への「おすすめプラグイン」として推奨しているのを多くみかけます。

扱いやすくSEO対策が可能なのは非常に助かりますが、ここのところAll in One SEO Packは重いプラグインだという評価をチラホラ目にするようにもなりました。

お勧めプラグインだと聞いて喜んで入れははずなのに、サイトの表示スピードに関して足かせになるのでは少し心配になります。

しかし、WordPressでのサイト運営も順調に進みmeta情報はもちろん、アナリティクスの設定からサイトマップの自動生成までAll in One SEO Packどっぷり依存しきっているケースも珍しくはないのではないでしょうか。

作成済みのメタ ディスクリプションをどうする

All in One SEO Packは頼りきりでも、そのメリットや成果もそれなりに得られるプラグインであり利用者が多いため、後のアップデートやメンテナンスも心配は要らないとは思います。

気になる「重さ」についてもアンインストールしたところで、ページのスピードはそれほど変わらなかったなどという情報もあります。

しかし、この表示スピードへの影響は使用環境により異なるので自分で検証してみないと分かりかねるというのが正直なところでしょう。

All in One SEO Packの有無でサイトにどんな影響が出るのか、一度鞍替えしてみないと管理者自身の評価はできないと言えます。

All in One SEO Packを削除してテストしてみれば良いのですが、このプラグインの削除で大きく影響が出るのが「メタ ディスクリプション」をこのプラグインで設定していた場合です。もちろん本格的に他のプラグインへ移る場合でも、メタ ディスクリプションに関しては利用期間が長いほどデータの移動に関して問題が生じます。

All in One SEO Packを停止、または削除した場合でもデータベース側へメタ ディスクリプションの文字列は残りますが、WordPressには反映されません。

記事本文と比べ短いディスクリプションのデータですが、長い間書き溜めてきたものを手書きやコピペで移行させる対応は非現実的です。

このdescriptionのデータをうまく違う環境に移行できるかどうかが、別プラグインを導入した場合動作を試すカギとなるようです。

他のプラグインへ乗り換え

「メタ ディスクリプション」のデータベースでの格納場所は、前回記事にしていた通り「wp_postmeta」テーブル(データベースが複数ある場合、識別のためwpとpostmetaの間に英数字が入ったテーブル名になっていることがあります)の「meta_key」カラムに「_aioseop_description」を指定されたレコードの「meta_value」カラムのフィールド内です。

※_aioseop_descriptionはプラグインの仕様変更により_aioseo_descriptionに変更されているバージョンがあります

単純に考えれば「meta_key」に_aioseop_descriptionを指定しているレコードの「meta_value」に保存されているデータを、All in One SEO Pack以外のプラグインでそのまま読み込むことができれば良いと考えられます。

プラグインの移行例として、「Easy WP Meta Description」というディスクリプション作成専用のプラグインを使用してみます。

Easy WP Meta Description

まず「Easy WP Meta Description」で使用するテーブルは同じ「wp_postmeta」。

descriptionの文字データも同じく「meta_value」のカラムに格納されており、All in One SEO Packと異なる部分は「meta_key」カラムでの指定が「_easy_wp_meta_description」になっているところです。

All in One SEO Packを停止後に、Easy WP Meta Descriptionプラグインをインストールしてmeta_keyカラムの_aioseop_descriptionを全て_easy_wp_meta_descriptionに置き換え(書き換え)することができればAll in One SEO Packで作成したdescriptionをEasy WP Meta Descriptionで運用することが可能になると思われます。

メタディスクリプション移行のためのSQL実行

ここまで分かれば、データベースを書き換えて動作が可能か試してみたいところですが、まずはデータベースのバックアップを取ります。

phpMyAdminのエクスポート・インポートの機能などの利用すれば簡単にデータベースのバックアップを済ませることができます。

今回の例で実行させるSQL文は次の通り

update wp_postmeta set meta_key=replace(meta_key, "_aioseop_description", "_easy_wp_meta_description")

検証後に、All in One SEO Packに戻したいといった場合は_aioseop_descriptionと_easy_wp_meta_descriptionの記述を入れ替えて実行すれば元に戻す操作になります。

phpMyAdminを利用して環境移行した場合の参考記事

メタディスクリプションを別プラグインで使う プラグインで作成したメタ・ディスクリプションを別環境へ移行

また移行先がプラグインではなくディスクリプション機能があるテーマCocoonの場合はmeta_keyの値をthe_page_meta_descriptionに変更。

※Cocoonでは、meta_keyを変更しただけでは編集画面に反映されない事例が確認されました。他のテーマやプラグインでも同様に今回の操作ではディスクリプションを移行できないケースがあります。

テーマをSANGOにした場合はsng_meta_descriptionへ変更すればメタ・ディスクリプションを使用テーマへ移行できます。

Easy WP Meta Descriptionを含め、metaデータを編集する同じ仕組みを使ったプラグインであれば、この方法で乗り換えが可能であると思われますが、プラグインが独自に別なデータを参照していた場合などは、動作に支障が生じることも想定の上テストする必要があります。

なお、安定した移行を求める場合、当記事では説明が不足している部分があります。

SQLコマンドの実行にあたってはデータベースについての専門知識があるエンジニアの方などに相談されることを強くお勧めします。

おすすめ記事

codeタグが適用されないトラブル エディタに入力したcodeタグが効かない原因が判明、プラグインとテーマの組合せ プラグインのAMPでFontAwesome プラグインを使ったAMPページでFontAwesomeを表示させる【WordPressでアイコンフォント】 WordPressでdescriptionの場所 All in One SEO Packのメタ ディスクリプション「meta description」は何処にある? アクセス解析が停止 SEOプラグインをアップデートしたらアクセス解析コードが削除された メタディスクリプションを別プラグインで使う プラグインで作成したメタ・ディスクリプションを別環境へ移行 VineLinux5.2の起動画面 Webサイトを作成するために知っておきたい基本的な知識