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LinuxをインストールしたLibretto L2で1280×600のワイド画面を使う

1280×600を実現した画面

往年の名機Libretto_L2へのVineLinux5のインストールについては、前回の記事で紹介した通りでありますが、いかんせんハードウェアが異なる環境でインストールされたOSではXWindowが起動できませんでした。

特にLibretto_L2での解像度1280×600の実現は簡単にはいかないようです。

VineLinuxを入れたLibrettoL2で画面解像度1280×600

OSのインストールが無事終了したLibrettoではありますが、ワイド画面でXを起動できなくてはマシンのスペックを発揮しきれていないも同然です。

VineLinux5.2の起動画面

インストールがテキストモードでしたので、コマンドラインが表示されていますが、やはりデスクトップ画面は欲しいものです。

saartxとコマンドを打つもエラーが出てXWindowが立ち上がりません。

Linuxにはディスプレイ情報を読み込むコマンドがある

OSのインストールを他のPCで行ったので、そう簡単にXが起動したりはしないのは明らかです。
こんなときにディスプレイ設定用のファイル「xorg.conf」を作成してくれる便利なコマンドがあるそうです。


# Xorg -configure

この「Xorg -configure」コマンドはxorf.confファイルが破損したときに新しいファイルを作成してくれるコマンドなのだそうですが、今回は破損と言うより、全く別なハードウェアのファイルが作成されてしまっていますが、救出策としては最適な方法です。

「Xorg -configure」を実行した後は次のように作成されたファイル(.new)を既存のxorg.confに置き換えます。


#cp /root/xorg.cong.new /etc/X11/xorg.conf
#startx

これでXが起動できるはずですが、このままでは800×600の小さい表示です。ディスプレイアダプタの設定ってのは、すんなり行かないもので思えば昔のWindowsもハマると大変でした。

800×600で起動したところ

これでは最近購入したポメラDM100みたいな見た目です。

KINGJIMポメラが想定するシーンはテーブルの上【新機種DM30登場前にDM100を使う】

ポメラDM100は↑こんな感じのテキスト入力用デバイスです。まあ、これはこれで良いんですけどね。Librettoにはもう少し存在感があって欲しいのです。

ネットの1280×600情報ではスムーズに行かず

LibrettoにLinuxを入れて1280×600のワイド画面を表示するにはネット上にあれこれ情報が載っているのですが、微妙に環境に違いがあるためか同じようには行かないようです。

そんなわけで、viエディタを使いながらxorg.confを編集していきます。まず注意しなければならなかったのが、Section “Device”のDriverオプションを「Driver “vesa”」に変更しましょうってな情報を何件か見かけましたが「Driver “savage”」のままにしておかないとXが起動しなくなります。
せっかく分解したのですから、どちらが正解かチップセットを確認しておくべきでした。

次に、Section “Monior”に次の2行を追加.


ModeLine "1280x600" 60.0 1280 1328 1512 1712 600 601 603 625
Option "UseBIOS" "false"

※この2行目「Option “UseBIOS” “false”」の記載が必要なのが最後まで分かりませんでした。

そして、Section “Screen”のSubsection “Display”のModesを次の通り変更します

Modes "1280x600"

「Subsection “Display”」は、「Depth」という設定が1,4,8,15,16,24の「6つ」に分かれていて、このDepth 1から24までそれぞれModes “1280×600″を記載(これで動作できています)。

Section “Screen”の最初の方にあるDefault Depthには16を設定しました。

Linux搭載LibrettoL2の使い道

1280×600を実現した画面

Librettoでワイド画面表示ができたことには満足ですが、肝心のデスクトップの表示が完了するまでの時間というのが、やはり使用に耐えません。

このノートPCの従来の目的が「OSインストールonly」であったように今回もOSのインストールが済んだ後は、またオブジェと化してしまうのかっと思うと、発売当時に話題を集めたいわばモバイルノートの本命というLibrettoの名が泣きます。
東芝のLibrettoはどれもデザインといい中身といい(今回分解してみて)とても質感が良く作り込まれていて、このまま廃棄してしまうのはもったいなく感じます。

先日、某オークションサイトにて同型のLibrettoが出品されていたのでウォッチリストでチェックしてみましたが、いつまで経っても入札が入らない様子です。
つくりは上質でもPCとしては処理速度が遅すぎるのは否めません。

こうしてLinuxが動作するようになったLibrettoですので、時間のかかるXWindowは使用せずデータベースシステムでも入れて、しばらく「なんちゃってDBサーバー」として、実動作が可能なオブジェに格上げしようかと考えています

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