必要な書類を知ることができればユーザー車検の不安は少なくなる

車検で揃える書類

自分で車検に挑戦したいと思ったものの手続きや順序が分からなく不安を感じることがあります。

ただし、分からないことを一つ一つ探り当てて理解していけば自ずと不安が無くなるというのはよく言われることでユーザー車検でも同じく当てはまります。

書類の準備を完璧に済ませば後は検査に集中できる

一般の人が車検を受けに行って迷ってしまうのは、主に「必要な書類の準備と書き方」「手続きと検査の経路」の二つです。
このうち書類の準備については最初にクリアしなければならない課題ですが、これさえ済ませば後は実際の車両検査に集中でき少しは気持ちが楽になることでしょう。

ユーザー車検に必要な書類は、大まかに「事前に自分で用意しておく書類」と「当日に陸運支局で揃える書類」に分類されます。

自宅を出る前に用意しておく書類

車検を受けるには事前に予約が必要になりますが、継続検査(通常の車検)の予約を済ませ当日までに用意しておくべき書類には次のものがあります。

  • 車検証
  • 定期点検記録簿
  • 自賠責保険証(新・旧)
  • 納税証明書

車検証

いままで使用していた期限をむかえる車検証(自動車検査証)をが必要になります。
継続検査に合格できれば、この古いほうの車検証と引き換えに新しい車検証がもらえます。

通常はきちんと保管されているものですから、探すことなく準備が整うものですよね。実は私、他人(法人名義)の車検証を歩道で拾って交番に届けた時があります。おそらく助手席の乗り降りの際にドアポケットあたりから落ちたのだと思いますが、このように、まれに紛失される方もいらっしゃるようですので気を付けたいものですね。

定期点検記録簿

24か月点検を行った結果を記録した定期点検記録簿を用意しますが、こちらは車検を受ける日よりも前に余裕をもって点検整備をし作成しておいたほうが良いでしょう。

24か月点検と継続検査(車検)は別物ですので、点検だけバイク屋(車屋)に頼むという方法もありますが一般的ではないようです。

自賠責保険証

自動車損害賠償責任保険証明書の現在加入中のものと、今後25か月先まで契約期間(前回ひと月文多く契約していれば24か月の契約で済むこともある)のある新しいものの2通を用意します。

この一月分多く契約しておく理由は、なんらかの事情で車検切れが生じたときにも検査時に必要な24か月の保険期間を満たしておく必要があるためです。

自賠責保険は陸運支局でも加入できますが、保険会社を任意保険と同じ会社に統一しておきたい場合や検査日当日の手間を少なくしたい場合は事前に加入しておいたほうがスムーズにいくでしょう。
その際にバイク屋さん等の販売店に「車検はぜひうちで受けてほしい」と食い下がられることがあるかもしれません。断る勇気がない場合は陸運支局で加入することになりますね。

納税証明書

二輪の車検では納税証明書が必要です。(2023年現在)
普通車等でも納付方法や納付した日時によっては陸運支局で確認できない場合があるそうで、納税証明書は日ごろから大切に保管して車検の際には持参したほうが良いと思われます。

以上の書類については車検の予約を済ませたら(もちろん予約前からでも)速やかに準備しておいたほうが良いでしょう。

陸運支局で準備する書類

当日までに準備したい書類は上に書いた「車検証、定期点検記録簿、自賠責保険証(新・旧)、納税証明書」ですが、当日に陸運支局の窓口でそろえる書類には次のものがあります。

  • 自動車検査票(審査依頼書・審査結果通知書)
  • 自動車重量税納付書
  • 継続検査申請書

また、これらの書類のほかに当日持参すべきものとして印鑑 、印紙を購入するための現金(車種や排気量、年式による額) 、書類を挟むバインダーなどを準備しましょう。書類を挟むバインダーは車屋さんがなどが皆当たり前に使用していますが、バイクの場合A4を超える大きさだと邪魔になりそうです。

自動車検査票1機械に入れる用紙

だいたいの人がこんな感じで書類をバインダーにまとめて持ち歩いています。

自動車検査票

自動車検査票1(機械に入れる)

この用紙は検査レーンで機械に入れて項目ごとに検査結果を印字させたりするものです。いろいろ手書きで書かれ様々なハンコが押されて仕上がりは賑やかなものになります。

審査証紙(NALTEC)と検査登録印紙

検査手数料はこのように「自動車審査証紙」と「自動車検査登録印紙」を貼り付けます。もちろん手数料の額は車種などにより異なります。

自動車重量税納付書

自動車重量税納付書(検査自動車)

この用紙に「自動車重量税印紙」を貼り付けます。

自動車重量税印紙(日本政府)

こちらも検査を受ける車両によって金額が異なります。私のバイクは旧車扱いの4,600円になってしまいました(数年後には5,000円)。

継続検査申請書(OCR3号様式)

継続審査申請書(上は鉛筆)

この用紙の上半分の太枠の中は鉛筆書きをします。左下の申請人氏名・住所はボールペンを使って記入です。

このOCR用紙は以前は30円の有料でしたが今回は窓口で無料でもらえました。次のサイトからダウンロードが可能のようですが使う紙の種類が指定されているようで素直に陸運支局でもらったほうが良いです。

参照:国土交通省_自動車:OCR申請書各種様式
※ここの上から3番目が専用3号様式(継続検査)

ちなみに今回私が使用した画像のものは、この継続検査専用の用紙「専用3号様式」。

これら当日準備する書類は現在自動受付システムでの出力が可能になっています

陸運事務所にあるQRコード読み取り端末 陸運局での車検受付はQRコードを読みとる端末で簡単手続きが可能だった

自動車検査登録関係窓口案内

自動車検査登録関係窓口案内(福島)

今回車検を受けた地元のものですが、自動車会館の建物の中にこんな案内プレートが貼ってあります。

こんな案内板があれば参考になりますね。ちなみに6番はユーザー車検の受付・相談の窓口になっています。

書類が全てそろえば検査コースへ並ぶだけ

これらの書類を整えて検査の受付を済ませれば、あとは車両の検査に合格すればよいだけです。合格後は指定された窓口に書類をまとめて提出し新しい車検証がもらえるのを待つだけになります。

私が、受けた車検場では最初に受付の窓口で書類をもらい。次に重量税と検査の印紙を購入(貼り付け)後に全ての書類に必要事項を記入してから再度受付の窓口へ提出し、その後に検査コースへ向かうという手順でした。

あとは不明なことがあれば、その場で聞くしかないです。とくに最初に書類をもらう際には自信をもって「はじめてです」と言うほうが良いでしょう。

もしろん、検査レーンでも遠慮なく「はじめてです」が合言葉です。後ろに並ぶバイク屋のおやじのことなど一切気にしないことにしましょう。

陸運支局では自分だけが事情を知らない初心者かと思い込んでしまいそうな雰囲気ですがそんなことはありません。皆最初は初めてだったのですから遠慮する必要はないでしょう。見事検査に合格すれば自分で出来た達成感が待っています。

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