仙台市にある商店街の中で「元祖仙台ひとくち餃子」という看板を掲げた餃子の店が目にとまります。
ギョウザ食が楽しい店の定食
元祖といっても半分サイトシーンな立場の私からすると、芹鍋がさも宮城の名物かのような売り込みをかける土地柄のお方の言い分を真に受けるのはどうかといった少しの疑いがあります。
このご時世、一度も「でっち上げ元祖?」な餃子を食べることなく店がなくなってしまうことの方が心配で定食を食べに入店した次第になります。
ひとくち餃子は小さめ
案内されたカウンターに座り迷わず注文したのは、餃子定食ならぬW餃子定食。
昼時を外したので、そう待ち時間もなくW餃子定食が運ばれてきました。

餃子は小ぶりで薄いパリパリ付き
なるほど、「ひとくち餃子」とは小ぶりで一口で食べれる小さめの餃子という意味のようです。
餃子の食べ方指南「あずま式 餃子の食し方」
注文からの待ち時間でカウンターのテーブルに目を移すと「あずま式 餃子の食し方」という説明がありました。
簡単には次のようなことが書かれています。
- 最初は餃子に何も付けないで食べてみる
- 次に、「にんにくラー油」だけを少量乗せて
- もう一つは酢に胡椒の組み合わせ
詳しくは、実際にお店で体験していただければと思います。
手元の餃子定食をご指南書きに従い食べ始めるのですが、せっかくご教授いただける餃子の食し方を試さない分けにもいきません。
まずは、そのまま餃子1個をパクリと口に入れてみます。
味はジューシー感が整った美味しい餃子です。そして、あれこれウンチク語る以前に次のアクションに移ります。
餃子に「にんにくラー油」を少し載せての一口も文句なしの味。Wでも足りないかも・・。
食べ方三つ目の酢に胡椒は、ツウ向けの食べ方と思われますが一個だけ頂いてみます。
さすがに、ひとくち餃子ビギナーには味付けが物足りなく感じましたが、そのまま食べたときと同じく餃子本来の素材の味が伝わってくるのは分かりました。
指南書の通り食べていると、味の納得に繋がるのと空腹を満たすためだけに黙々と食する餃子との違いに気づかされます。
餃子の食事が何かのミニイベントに参加しているのに似た感覚といえばわかりやすいでしょうか。
意味深なタラコの受け止め方
W餃子定食のトレーの角には生のタラコが添えられています。
ここのところ長いことタラコを口にする機会がなかった自分には嬉しい限り。
そのまま、ご飯に載せて頂きました。
このタラコ、なんで餃子定食にタラコ?的な印象でしたが、このタラコでご飯と食べることによって、餃子はおかずとしてではなく餃子だけを楽しむことに集中できます。
こと餃子の話題では書かせて頂いてますが、中国では餃子だけを主食として扱い一緒に米飯は食べないのだと聞いたことがあります。
私も今回は、このタラコの存在のおかげで白米をどうするか気にせず餃子を食べることに集中できました。
こうして、定食を食べ進むうちに当初私の心配した「このご時世だから食べておかないと」といった心配はすっかりぬぐい去られ、何時でも美味しい餃子が楽しめる店として受け止めることになりました。
そして、今回体験した餃子の食し方と鱈子の組み合わせには、まるで休日のレジャーの楽しみに似た趣がこの店での食事に凝縮されているかのようなワクワク感を覚えるほどで。
ただの昼食に訪れた退屈な一人飯の客を楽しい餃子の世界へ誘ってくれます。
元祖ひとくち餃子のあずま
今回、楽しく食事をさせていただいた「元祖一口餃子のあずま」は「一番町店」で割と新しい店舗で一番町商店街にあります。
近くには、同じく餃子を出す店の大阪王将なんかがありますが、こちらの「あずま」のほうが餃子専門店の味を楽しめることでお勧めです。
おすすめ記事





