朝早くに街並みの写真を撮りたいと思って出かけた日のことです。
涼しくなってきた季節のせいか珍しく寝過ごしてしまいました。この日は駅前近辺でカメラを構えるには人が多かったようです。
写真を撮りながらお散歩が目的のはずが
人通りが多いと街の中はなかなかカメラを構えられないものですね。もう少し早く起きればよかったと考えながら、それにもめげず何枚か写真を撮りたいとカメラをバッグに入れ歩いていたときのこと。
わりと大きめの駅になると、東口と西口あるいは南口と北口なんかを結ぶ連絡通路がありますよね。(今回は、結果人間ウォッチングになっちゃった話なので具体的な駅名は伏せておきます)
朝から外でビールを飲む男
その自由通路を歩いていると、ベンチに座った男が朝から缶ビールを飲んでいるのです。
この日は一般的には休日ですが、朝の7時前だったので完全に夜は明けきってる時間(ちょうど昼夜同じ長さの時間と言われる日)です。
ただでさえ朝から外のベンチに座ってビール飲んでるオッサンは珍しいので、ついつい見入ってしまいました。
この男、革ジャンにジーンズといった姿で世代的にはGパンと言ったほうが場面を想像しやすいかと思います。
髪は私と同等クラス以上でまだ心配なさそうなこのオッサンはビール飲みながら競馬新聞を見ている様子、というより朝からオッサンがビール読みながらペンを持って紙切れ見てたらそれは競馬新聞と断定してよいでしょう。
そしてビール飲みながらペンもって紙切れを真剣に見つめている男はオッサン認定しても問題ないと思うのです。
外でも上品にビールを飲む男のねらいは?
この男、朝からビール飲んでるだけではなく実はもう少し特徴がありまして、外で缶ビール飲んでるのにコップにビールを注いで飲んでいるのです。
どうなんでしょうね、今どき花見でもモノが缶ビールでだったらそのまま缶に口付けて飲んだりするもんじゃないでしょうか?
それをこの男は、よくある透明プラスチックのペナペナ「薄っぺら容器」に注いで飲んでいるのです。行儀は良いかもしれませんが普通に考えると不自然。
テレビCMでタレントが缶ビールを飲みながら「プハーッ!」とか言ってたら、それは誰もが缶ビールを片手に豪快に「ぷはー」をやりたいものではないでしょうか?
まあ、いくらオッサンでも育ちが良ければ飲み物はいったんグラスに注いでから飲みたいという人も中には居ることを私は知ってますが、そんな育ちがいい人は人通りのある場所でビールを飲み始めたりはしないでしょうね。
珍しいからと立ち止まってまでオッサンを観察するのはその朝の私の目的ではなかったので、その場はペースを変えずに通り過ぎてしまいましたが、「薄っぺら透明容器」にビールを注ぐ理由があるとすれば、使っていたのは例のカップでしょうね。
参照:夏だってコンビニコーヒー!アイスもいいよね
アイスコーヒー容器の意外な使い方
そうです、コンビニで売ってるアイスコヒーのカップ。このカップは氷が入ったまま売られてますよね。
店によっては冷凍ストッカーやショーケースに陳列してあるので必ずしもその場でコーヒーを注がなくても、氷とカップだけで買えるものと思います。
もしもオッサンが氷入りのビールが飲みたかった場合、または冷えていない缶ビール持ち歩いてたので氷でも入れりゃナントカなると考えた。
はたまたオッサンは氷入りビールが大の嗜好品であったとか、これらの時には氷入りで販売されている透明カップはとても重宝されると思われます。
また、私は知りませんでしたがこの手の氷入りの「透明ペナペナウツワ」はコーヒー用以外にも商品として販売されているものはあるようで(商品名:ロックアイスグラス@税抜き100円)、手軽に水割りを作れるとかそれなりに需要もあるのでしょうね。
さて、ベンチに座っていた朝からビール男、競馬の結果はいかがなものだったのでしょう。
もしかしたら本当は競馬が目的ではなくて、朝から氷入りのビールを飲むスタイルが好きだっただけかもしれません。
誰かの高見の見物コーヒーに似てます。もしそうだったなら、その人にとって朝から飲むビールは格別なものだったことでしょう。