街のコーヒー屋さんの店内でクリスマスソングが流れ始めるのは、早いところでは11月に入ってすぐのようです。
ハロウィンが終わって直ぐクリスマス一色に乗り換えるわけですが、あの賑やかすぎる音楽を約2か月聞かされ続けるのを快く思わない人は少数派なのでしょうか。
早すぎるクリスマスソングは需要によりもたらされる?

スタバのテーブルには冬の飾りが
あまりにも早くにクリスマスソングを耳にすると、これから確実に訪れる寒い季節の雰囲気をわざわざ前倒しなどしなくても良いと思ってしまいます。
秋のまだ早いうちから、季節感に乏しい人がダウンを着込んで街を歩く姿は早すぎるクリスマスソングの効果なのではと疑ってしまうほどですがどうなのでしょう。
客観的に見れば、こうしたクリスマスを先取りする商業戦略は一定のクリスマスが大好きな人々には抵抗もなく受け入れられるようで、そのクリスマス大好き人間が実は多数派なのでしょう。
少々複雑な気分ですが、ここ近年の傾向からみれば超前倒しなクリスマスは一般に受け入れられているようです。
秋は時の流れをゆっくり感じたい季節
暖かくなる春や活動的になれる夏は早めに来てほしいシーズンであって、寒さを感じる冬はゆっくり訪れてほしい季節。
そして、秋という過ごしやすい季節は出来ればとどまっていてほしい季節だと多くの人が思うことでしょう。
それが、クリスマスがさも楽しいイベントかのように冬を先取りしすぎるのは、いささか思考が単純すぎるのではないでしょうか。
いくらクリスマスが心ワクワクさせられるものだとしても、秋を中途半端に片付けてしまうのは勿体ないものです
秋のコーヒーシーンに必要な要素
クリスマスまで10日を切った今日、とあるコーヒー店でこの記事を仕上げていますが、この店では普通の洋楽がかかっていて窓辺を見渡す限りクリスマス関連のグッズは飾られていません。
もともと、11月から12月にかけての季節は冬と呼ぶにはまだ早い晩秋と呼べる季節。実りの秋を10月いっぱいで仕切ってしまうのは早すぎます。
そもそも秋といえば、読書の秋、芸術の秋など楽しみ方は少なくありません。街で聞く音楽も過ぎ行く季節を惜しむしっとりとした曲が理想ではないでしょうか。
秋はいつまでも名残惜しくて、冬は少しずつそっとやって来てほしい存在なのです。
大人はXmasより深まる秋の気配を楽しみたい
11月の初めは暦の上で立冬を迎えることから、ある意味冬ではありますが、五感で感じえる感覚はまだまだ秋です。
2月に春を実感し難いのと同じで、まだ暖かさが残るうちは秋の雰囲気を実感したいもの。
街路樹にはまだ木の葉がわずかに残り、風のない快晴の日には暖かさを感じるのが晩秋のころです。
早まらなくても、冬は私たちのもとへ確実にやってきます。寒い季節を快く受け入れるためにも秋をいつまでも名残惜しく思いたいものです。
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