食べ物に限らず商品名に「大人の」という表記があったら喜んで金を払うタイプの人間です。とは言っても圧倒的に多いのが食品のタイトルですね。
今回見つけたのはCoCo壱番屋の期間限定メニュー「大人のスパイスカレーTHE骨付きチキン」という名前だけ聞くと辛そうなカレーライスです(11月めでの期間限定メニュー)。
大人向けの辛いカレーとは?
特に補足がなくてもスパイスカレーと聞けば大人向けだろうとは思いますが、珍しがって食べたいとは感じません。
それが「大人のスパイスカレー」と、大人用であることが強調されると食べたくなってしまうのは、カレー屋の戦略に対して従順な客であることは確かです。
そして、何をもって「大人の…」と呼んでいるのかは気になるところですね。
おそらく、この場合の「大人の…」は、ただ辛いカレーを食べるのは一般的なカレーの味わい方で、辛さの素であるスパイスの種類や風味を楽しみながら、時にはどんなスパイスが使われているのか謎解きながら食すのが大人なりのカレーを味わい方であって、そのために用意されたのが「大人のスパイスカレー」というものだと理解します。
お店でカレーライスを混ぜて食べる
外食でカレーを混ぜ混ぜして食べるのは行儀の悪い子供がやることですが、この「大人のスパイスカレーTHE骨付きチキン」には、その行為と違わぬおすすめの食べ方があります。
ご飯の上にカレーがかかり、その上に骨付きチキンがのっている「大人のスパイスカレー」を、なんと鶏肉ごと全体的にまぜて食べるのがCoCo壱番屋が提唱する「おすすめの食べ方」。
ドライカレーの様にはならんだろう
メニューのタイトルは大人になっていますが、普通のカレーライスでご飯とカレーを混ぜて食べた経験がある人は多いことでしょう。
その時のことを思い起こせば、カレーとご飯を混ぜ合わせてもドライカレーのようにはならず、わりとネチョネチョした食感になるだけで混ぜる楽しさはあっても大人としては美味しくなさそうです。
そんなことを考えながら、おすすめの手法に従いカレーを混ぜる作業に入ります。
まずはフォークで鶏肉をほぐします。
これは、お勧めだったかどうか覚えてませんが鶏肉の骨は皿から除いてしまいました。
もしや、骨付きだから大人の…ってことでもないでしょう。
この鶏肉、非常に柔らかくほぐしやすいです。なお、メニューには小骨に気をつけるようにと深い意味で大人向けの注意書きがあります。
大人のスパイスカレー出来上がり
混ぜ合わさるとこんな感じです。自分的には上手くできたと思いますが、皿の縁にカレーが薄く広がるのは仕方がありません。
このスパイスカレーには、CoCo壱番屋の特性スパイスが添えられます。自分は、いつも辛さ普通で注文するので分かりませんが、特別な注文の仕方をしたときに付いてくるのでしょうか。
特に辛さを増すことを求めたりはしませんが、試しに一振りしてみました。カレーにもともとかかってたものより色は薄く、容器には「おいしさを引き立てる!」と書かれています。
福神漬けは混ぜ合わせが済んでから
このおすすめの食べ方には、小骨以外に注意点がもう一つありました。福神漬けは全体を混ぜた後に載せた方が良いでしょう。
つい、いつもの癖で先に皿に添えてしまいましたが、豪快にまぜるのには邪魔になります。
フォークにはCoCo壱番屋の刻印
カレーとご飯を混ぜるときにテーブルに置いてあったフォークを使ったのですが、柄の先にはちゃんとココイチのマークが入っていました。
たまたま私が使ったフォークには、なんと刻印がありません。
当たりを引いてしまいました。
THE骨付きチキンおすすめの食べ方の感想
以前にも記事に書いたとおりCoCo壱番屋のメニュータイトルに【THE】が付いたら、それは他の限定メニューに比べ幾分差別化された特別なメニューだと言えます。
今回「大人のスパイスカレーTHE骨付きチキン」は、お勧め通りに鶏肉をほぐしライスも混ぜて食べましたが、一度食べてみると確かにこの食べ方はメニューの味を考えると理にかなっているようでした。
鶏肉の骨を取り、肉を丹念にほぐした後に、ご飯もまんべんなくカレーと混ぜ合わせるという一手間かけた過程とスパイスの風味に思いを馳せることで食の時間が豊かになる。そこが、まさに大人のカレーなのでしょう。
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