先日、一人で夕食を食べたいと街の中を歩いていた時のこと店頭に「宮城のB級グルメ油麩丼」と書いたのぼりをそっと控えめに立てている店を見かけたので入って見ることにしました。
油麩丼なんて初めて耳にする
今回おじゃましたのは仙台市青葉区一番町にあるお店です。
こうして、お隣の宮城県へ足を運ぶことが珍しくない私ですが、宮城に油麩丼なんてB級グルメが存在するとか聞いたことがありませんので興味津々です。
最初に店の前を通りかかったときにはまだ開店前の時間でしたので、周りの飲み屋なども眺めながら時間を調整したあと17時を少し回った頃に入店することにしました。
いざ、暖簾をくぐり店内へ入ると気取らなく庶民的な感じの雰囲気です。目当ては油麩丼ですが店の名前は「おでん三吉」ですので、普通のおでん屋という捉え方で良いでしょう。
迷うことなく油麩丼を注文する

写真の前にニシンを一切れフライングしてました
開店まもない時間であるにもかかわらず、店内には数名のお客さんがいてなかなかの人気店のようです。
カウンターに座る私には迷いはなく即座に油麩丼を注文します。ご飯ものですので、少々待つことになりそうでお通しなどをつまんで待つことにします。
B級グルメがもたらす感動

お新香はサービスだそうです
しばらく待ったあと、私の前に登場したのが写真の油麩丼です。大と小があって私が頼んだのは小のほうです。
まあ、予想していた通りカツ丼や親子丼と同じ容量で麩を卵とじした「どんぶりもの」なわけですが、初めて目にするものですので少々感動を覚えます。
油麩丼は紅しょうががよく合う味
早速食べてみると、肉を使ったどんぶりものと違い食感が柔らかく感じて、油麩というわりにはアッサリとしていて美味しいです。肉なしでも全然イケてますね。
それから、少量載せられた紅しょうがが煮込んだ麩に合っているようで、今まで食べた紅しょうがの中で最も美味しく感じました。おそらく油麩とはかなり相性がよいのでしょう。
せっかくなので宮城のお酒も飲んでみる
油麩丼の味に満足したところでオススメの酒も頼んでみました。贅沢にしめ鯖なんかも食べてみます。
またも写真を取り忘れて一口飲んでしまいました。浦霞の寒おろしだそうです。何でも寒おろしというのは一年間熟成させてあるのが売りだそうです。
そしてもう一杯は一ノ蔵。こちらは逆に搾りたてで、いわゆるフルーティーな味わいのお酒。
ところで、このしめ鯖は結構な味で産地が気なるところですが、おでん屋で出されるメニューですので、そこには触れずに黙って美味しくいただくことにしました。
お店の名前が「おでん三吉」だから当然に
油麩丼ののぼり旗につられて入った店ではありますが、おでん三吉という店でおでんを食べずに出るのは男としてどうかといったところです。
何品かご馳走になることにしました。
アツアツのロールキャベツが手元に届いたところで自分が猫舌なのを思い出しました。まあ良くあることですね。
いいだことたまごです。「いいだこ」っては小さいタコ?のことなんですね。
ハチマキなど可愛いく細工が施されていて楽しさが演出されています。
さすがおでん屋さんです。
油麩丼のルーツを探る【宮城県登米市】
油麩丼の発祥の地は宮城県の登米市だそうです。登米市は宮城県の北部に位置していて、隣の県民である私には震災後に余震が激しかったりと、よく揺れる町というイメージでしたが今はもう落ち着いていて大丈夫です。
他には、仮面ライダーの「石ノ森章太郎ふるさと記念館」が有名なところです。
この登米市が、油麩丼の油麩の生産が多い場所のだそうで「油麩丼の会」(あぶらふどんぶりのかい)というの会が存在していて、そのサイトでも油麩丼について詳しく説明されています。
私が仙台で食べたこの美味しい油麩丼は確固たるいわれがある正真正銘のB級グルメだと評価できるものでした。また機会があれば食べてみたいと思っています。
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